日本特型潜水艦伊-400
隠密行動が可能な潜水艦から特殊攻撃機「晴嵐」を3機発進させるという、史上類を見ない潜水空母として建造されたのが日本海軍の伊-400型潜水艦です。全長122m、全幅12m、水中排水量6560トンという威容は駆逐艦に匹敵し、当時としては世界最大を誇りました。また、無寄港で地球を一周半できる長大な航続性能を備え、アメリカ東海岸や連合軍の要衝パナマ運河に奇襲攻撃をかけることも決して夢ではありませんでした。1番艦の伊-400は太平洋戦争末期の昭和19年12月に竣工。2番艦の伊-401と共にウルシー環礁のアメリカ機動部隊を攻撃に向かう途中で終戦を迎え、ついに一度も実戦を経験することはありませんでした。しかし、その性能は日本海軍の優れた技術力を世界に示し、後の戦略ミサイル原潜の構想に繋がったとも言われています。
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